I love you -遠距離-
「ょかった...」

「え?」

「よかった!僕、知ってた。夢亜が引っ越しすること。噂で聞いて...
僕は、夢亜の中で一番の友達だと思ってた。
だけど夢亜言ってくれないんだもん。だから、夢亜は僕なんかどうでもいいのかなって。正直すごい悲しかった。だけど、今夢亜の気持ち聞いて、逆に僕がすごく大切だから言えなかったんだって聞いて...
すごい安心した。
夢亜...よかった。」

そう言うと夢亜は突然、堪えきれなくなった涙をたくさんたくさん流しはじめた。

「う゛うわーん」

「夢亜?」

「わっわたし、はなれたくないよー。ゆう゛ー。はなれたくない。うわーん。」

夢亜。そんなに泣かないで?夢はどんな時でも笑っていて?僕も、僕だって離れたくないけど。

「ゆめ...」

僕は泣いている夢をただ抱きしめた。
大丈夫、大丈夫って意味をこめて。
安心させたかった。
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