真面目ちゃんに愛の魔法を
私は真面目ちゃん
私は口を開いたまま
止まった
《読者様 ここで
三分間お待ち下さい》
「えぇっっ」
今とてつもなく
状況が把握
出来ておりません
申し遅れました
平川学園
3年A組学級委員を
している
中野 美智華です
私があんぐりしている
原因はというと
一緒に
学級委員をしている
星野 伊織
なんです
約五分前のこと
星野くんと学級委員の
会議が終わって
会議室から帰って来た
「あの俺中野のこと好きなんだけど…」
(えぇっ人生初告白だ
こうゆうときどうすんだヤバイヤバイぞ
たくましくあるんだ
美智華)
《読者様
冷静にツッコミして
頂いて結構です》
私にはイマイチ
星野くんのことが
分かりません
「今答えくれる?」
「その…学校は
勉強するところだし
興味ないんで」
とだけ言って
私は鞄を持って
教室を後にした