★甘い蜂蜜☆
あたしは言葉を失った。
「ここさ、俺が中学の時に見つけたとこ。
俺とお前しか知らないとこだから他の奴に言うなよ?」
言うわけない…
「先輩!!ここ、ヤバいですよぉ!!!」
「は??」
この場所は町を全面的に見渡せる絶景ポイントだった。
「先輩?あたしに教えてよかったんですか??」
“俺とお前しか知らないから”
ってことは一人しか知らなかったのに…
あたしなんかに…ねえ!!!
「いいんだ。お前と似てるみたいだから。」
「そっか…」
それにしてもこの場所は凄い…。
「あのさ?」
「はい???」
「夏祭り、暇ならここに来て。」
ま、まさかのお誘いですか!?
「え、あっうん!!!」
どうせ、みんなと行くかだし‥
まだ約束してないしね!
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