好き
「麻衣?」
「ん?」
「麻衣は誰が好きなん?」
「え・・・。」
「ほんとの事、言っていいけ。」

真咲は笑ってそう言ってくれた。
その優しい笑顔に安心して、自分の気持ちが涙と一緒に溢れ出してしまった。

「私は、誰が好きなのかなぁ?     
 どうして、優斗か真咲か決めれないの?
 なんで、私は迷ってるの~~~?   
 わ、たしは、何がしたいの~~~?  
 わけ分かんないよ・・・。」     
「迷っとん? 俺か優斗か。」
「う、ん・・・。」
「なんで?」
「ぜんぜん、なんにも分かんっ!」

いきなり「ぎゅーーー」って抱きしめられた。
耳元で「大丈夫だよ」って声が聞こえた。
顔を上げたらキスをされた・・・。

1回振ったくせに、今度は告ってきた優斗。
いつの間にか座っていた、誰もいない公園のベンチで、キスをしてきた真咲。

私はどっちが好き?
私はどっちを選べばいい?

「ありがとう。       
 ちゃんと考えるね。    
 優斗にもそう伝えて?   
 で、電話は切っていいよ。」
「うん。」

「~~~~~~」
「~~~」
「~~~~ ~~~」
「~~ ~~~~」

「プー、プー、」

聞いてなかったけど、話は終わったみたい。



家に帰って最初にした事。
ベットに倒れこむ・・・。
携帯片手にとにかく悩む。
(なんだそれ!?)

まずは里奈に相談しよう。
最近ぜんぜん話してなかった気がする。
別に仲が悪いわけじゃないけど・・・。

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里奈~~~~!
助けてくださぁ~~~~い(;A;)

まさかの事態なんです!

今日いきなり優斗に告られて。
「どっちが好き?」
って聞かれて。

真咲か優斗か、どっちが好きなのか
分かんなくなっちゃって・・・。

混乱しちゃって・・・。

家で落ち着いて考えても、
もう何も分からなくなっちゃって(泣)

どーしよーーーーー!?

私、このままじゃ死んじゃうよぉ(。。;)
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