好き
うわ・・・。
なんで距離を置くって言いながら、真咲の家に行く約束してんだろ・・・。
もう、これじゃ余計分かんないし(泣)

あ・・・・。
「不安なんよ」って言ってたな。

そっか、私が優斗を選んだら、真咲とは明日が最後って事になるんだ・・・。

真咲、ホントごめんなさい。
真咲はものすごく優しくて、私を大切にしてくれてたのに、私は真咲を傷つけてしまうのかな?

結局、私はどっちが好きなのかな?
はっきりさせないといけないのに・・・。

でも今日はやっぱムリ。
考えるだけむだだった。

今日はもう寝ることにした。



夢を見た。

「真咲ごめん。」
「は? なんで?」
「優斗と付き合うの。」
「え、ちょ、マジ?」
「うん。」
「・・・んな、ありかよ・・・」
「ばいばい・・・。」
「く、っそーーーーーーーー!」

「優斗、やっぱり優斗が好き。」
「梅谷、ごめんな?」
「いいよ! 幸せにしてね?」
「もちろんっ!」
「・・・・・。」
「どしたん?」
「真咲が気になって。」
「もう忘れろよ、真咲は。」
「・・・忘れれないよぉ!」
「泣かんでよ。」
「っく・・・ひっ・・・っ」
「チュッ」
「ひゃぁ!? キ、キス!」
「泣き止んで?」
「う、ん・・・。」
「優斗はさ・・・、」

わっ!
びっくりした・・・。
なんか、すごいリアルな夢見ちゃったな。

夢の中では優斗を選んでたな・・・。
現実では・・・?
どうなるの・・・?

「行ってきます。」
「ん? 日曜日なのに出かけるの?」
「うん。」
「またデートぉ?」
「違うから。 じゃ!」
「気をつけてねぇ!」

〇〇公園には、もう真咲が来てた。

「おはよ。」
「あ、はよ。」
「・・・・・。」
「行くか!」
「・・・うん。」
「手、つながん?」
「え・・・」
「ほら!」
「あ、うん・・・。」

わぁぁぁぁぁ(泣)
手なんかつないでる場合じゃなかったのに。
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