好き
夏休み
「~~~~~~ ~~
~~~ ~~~って!
麻衣ったら!!!
聞いてるの!?
朝よ! 起きなさい!」
「・・・・あ。」
「もぉ~~~、やっと起きた。」
「あ、おはよ。」
「早くしないと遅刻するわよ?」
タン、タン、タ、・・・
お母さんが下りていった。
遅刻?
今なん時・・・?
「ぅわ!」
私は飛び起きた。
なぜって?
最低でもあと10分で出ないと遅刻だ。
ヤバイ・・・!
急いで着替えて顔洗って歯磨いて・・・
パンを加えて家を出た。
「行ってひまふっ!」
と、変な顔で家を出たら・・・。
え・・・?
駐車場の前にある背中姿が真咲に見える。
「まー・・・くん?」
「おう! はよ。」
「おはよ~! どうしたの?」
「どうしたって、一緒に行きたいんよ!」
「えぇ~~~(笑)」
「てかパン!」
「あはは、寝坊しちゃって!」
「やべ!そうやった。 急がな!」
私たちは真咲の自転車に二人乗りして、
超特急で学校に向かった。
「ガラッ!」
しーーーーーん。
みんなの視線が集まる。
怖っ!
でも、セーーーフ!
遅刻2分前!
息切れした私たちが席に着くと同時に、
「ひゅ~ひゅ~~~~!」とか、
「ら~ぶらぶ~~~!」とか・・・。
やっぱりちゃかしてきた。
「もぉ、やめてよ~~~!」
「え、てかマジで付き合っとん?」
「・・・・」
「マジ! な、麻衣!」
「え、ちょ、真咲!?」
「いいやん? 別に!」
「おぉ! いつから付き合っとるん?」
「秘密やし~~~!」
「おい梅谷ーーー、こいつのどこがいいん?」
「・・・さぁ?」
「さぁって、麻衣ひどいヤロ!?」
「あはははは!」
「ガラッ」
あ、先生来ちゃったよ。
「おーーーい、何をさわいどるんだ?」
「せんせ~~~、ラブラブ発見でぇす!」
「おぉ! どことどこだ!?」
「先生、そーゆー話のるんですか!?」
「はは、うそだうそだ、始めるぞ!」