好き
送信!!
しちゃった・・・・・。
送っちゃった・・・・・。
あんな恥ずかしいメールは初めてだ。

「ど~しよ~~~~!?」

そうしてるうちに時間が過ぎた。
もう6:00だった。
夕日がやけに美しく見えた。
そんな景色に飲み込まれていた。

「チャララン・・・」
{新着メール1件:里奈ぴょん}

やっと返事がきた!

「カチッ・・・」
メールを開いた私は目を疑った。
もう一度確認したけど、内容はやっぱり一緒。

ーーーーーーーーーーーーーーー
最低。
麻衣なんかきらい。
ーーーーーーーーーーーーーーー

って、ただそれだけだった。
意味が分からない。
この2行のメールの意味が・・・。

私は立ち上がって、電話をかけた。

「プルルルル・・・」
「プー、プー、」

出る前に切られた。

なぜ?
何が悪かったの?
真咲と付き合うこと?
真咲に告白されたこと?
里奈は、真咲が好きなの?

もう私はパニック状態だった。

いろいろ考えると余計に分からなくなる。

何も考えれなかった。
考える気もなくなっていた。



でも、気づいたら里奈の家の前にいた。
いつの間に・・・?
とにかく話をしたかった。
それだけ。

「ピーンポーン」

「はい。」
「梅谷です。里奈ちゃんはいますか?」
「あ、ちょっと待ってね。」

「ガチャ・・・」
里奈が少しだけ顔を出した。
泣いた後のような赤い目だった。

「ごめん。 帰ってくれる?」
「里奈ごめん、ちゃんと話しようよ。」
「今は帰ってってば!」

かなり怒ってる。
でも、今はどうしても話がしたいから。

「里奈は真咲が好きなの?」
「五十嵐君は麻衣のものでしょ!」
「真咲はものじゃないよ!」
「・・・てよ。」
「え・・・!?」
「かえってよ!!!」
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