大吉男と大凶女
「ちょっと恭子、大丈夫!?」
「あ、未奈美(みなみ)ちゃん。うん、大丈夫」
と、未だに俺の上に座りながら会話をしている。するとひょっこり現れた晴紀が未奈美の肩を叩いた。
「少しは結も心配してやれ」
と、呆れたように言った。内心、いいぞ!もっと言ってやれ、とか思っていた。声に出そうと思ったが節々が痛くてそれどころではなかった。
「あ、本当だ!恭子と被ってて気付かなかったわ!」
わざとやってるんじゃないだろうな。
「あ、本当だ!気付かなかった!」
と未奈美に続いて恭子が言った。おい、お前は絶対わざとだろ。脳内でツッコミを入れる。
「ほれ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない、痛い」
晴紀が差し出してくれた手に捕まり立ち上がる。制服の背中側全体についた砂をほろう。
「しかしまったく、一体誰よ、恭子に物運ばせたのわ」
と、もう俺をそっちのけで未奈美は恭子を心配していた。もう少し俺を心配してくれてもいいのでは?
「違うよ未奈美ちゃん、私が自分でやったんだよ」
恭子はうつ向き、元気無さげにそう答えた。
「あ、未奈美(みなみ)ちゃん。うん、大丈夫」
と、未だに俺の上に座りながら会話をしている。するとひょっこり現れた晴紀が未奈美の肩を叩いた。
「少しは結も心配してやれ」
と、呆れたように言った。内心、いいぞ!もっと言ってやれ、とか思っていた。声に出そうと思ったが節々が痛くてそれどころではなかった。
「あ、本当だ!恭子と被ってて気付かなかったわ!」
わざとやってるんじゃないだろうな。
「あ、本当だ!気付かなかった!」
と未奈美に続いて恭子が言った。おい、お前は絶対わざとだろ。脳内でツッコミを入れる。
「ほれ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない、痛い」
晴紀が差し出してくれた手に捕まり立ち上がる。制服の背中側全体についた砂をほろう。
「しかしまったく、一体誰よ、恭子に物運ばせたのわ」
と、もう俺をそっちのけで未奈美は恭子を心配していた。もう少し俺を心配してくれてもいいのでは?
「違うよ未奈美ちゃん、私が自分でやったんだよ」
恭子はうつ向き、元気無さげにそう答えた。