大吉男と大凶女
「さて、これでよしっ」
と、一息ついて、俺と向き合うようにしてもう一つの椅子に座った。
「………」
「………」
沈黙。
「何?まだ何かあんの?」
「いやいやいや」
沈黙を破ったと思いきや、飛んできたその言葉にビックリする。
「歩美さんが何したんですか?」
「あぁ、そういやそうだった」
忘れてたのか!脳内ツッコミ。もちろん脳内というだけあり口には出さない。出したら話が進まなくなるからだ、確実に。
おもむろに千里先生は立ち上がると、カーテンの向こう側に行ってしまった。カーテンの向こう側に居る存在を忘れていた。大声を出したことが悔やまれる。
千里先生はすぐにカーテンの中から戻ってきた、というよりもカーテンから上半身だけをひょっこり見せている。すると俺に手招きした。
俺は立ち上がりカーテンの向こうへと進む。初めは躊躇ったが、まぁ先生が呼んだのだから大丈夫だろう。
と、思い切って中に入るとそこには白衣のポケットに手を入れて佇む千里先生と、ベッドで顔を真っ赤にして寝息をたてて眠っている歩美さんがいた。
と、一息ついて、俺と向き合うようにしてもう一つの椅子に座った。
「………」
「………」
沈黙。
「何?まだ何かあんの?」
「いやいやいや」
沈黙を破ったと思いきや、飛んできたその言葉にビックリする。
「歩美さんが何したんですか?」
「あぁ、そういやそうだった」
忘れてたのか!脳内ツッコミ。もちろん脳内というだけあり口には出さない。出したら話が進まなくなるからだ、確実に。
おもむろに千里先生は立ち上がると、カーテンの向こう側に行ってしまった。カーテンの向こう側に居る存在を忘れていた。大声を出したことが悔やまれる。
千里先生はすぐにカーテンの中から戻ってきた、というよりもカーテンから上半身だけをひょっこり見せている。すると俺に手招きした。
俺は立ち上がりカーテンの向こうへと進む。初めは躊躇ったが、まぁ先生が呼んだのだから大丈夫だろう。
と、思い切って中に入るとそこには白衣のポケットに手を入れて佇む千里先生と、ベッドで顔を真っ赤にして寝息をたてて眠っている歩美さんがいた。