大吉男と大凶女
「ごめんなさい、歩美ママ。歩姉今まだ寝てるから……起きるまでぜひくつろいでいって」
「あら、そうなの……?ごめんなさい、そんなにお世話になって」
俺はすっかり蚊帳の外だった。こういう時はタイミングを見計らって会話に入り込むのが筋だが……
「いえいえ、全然そんなことないですよ」
「あら、そう?ほんと申し訳ないわ。朝子(ともこ)と陽一(よういち)さんは居ないの?」
「今二人で出掛けているみたいで……私が寝てる間に出ていったと思います」
「…………」
全然入り込む隙が無かった。流石女同士と言えようか。会話に入り込む隙などまったくみられない。
俺は玄関のドアを押さえたまんま立ち尽くしていた。
「立ち話もなんですから上がってってください」
「あら、そしたら私はちょっと家に帰って掃除でもしてくるわ。久しぶりに早く帰ってきたから」
「だったら歩姉が起きたら電話しますね」
「あ、大丈夫よ。歩美が起きたら歩美に連絡させてちょうだい。熱があったってそれくらいなら出来るでしょ、あの子も」
「あら、そうなの……?ごめんなさい、そんなにお世話になって」
俺はすっかり蚊帳の外だった。こういう時はタイミングを見計らって会話に入り込むのが筋だが……
「いえいえ、全然そんなことないですよ」
「あら、そう?ほんと申し訳ないわ。朝子(ともこ)と陽一(よういち)さんは居ないの?」
「今二人で出掛けているみたいで……私が寝てる間に出ていったと思います」
「…………」
全然入り込む隙が無かった。流石女同士と言えようか。会話に入り込む隙などまったくみられない。
俺は玄関のドアを押さえたまんま立ち尽くしていた。
「立ち話もなんですから上がってってください」
「あら、そしたら私はちょっと家に帰って掃除でもしてくるわ。久しぶりに早く帰ってきたから」
「だったら歩姉が起きたら電話しますね」
「あ、大丈夫よ。歩美が起きたら歩美に連絡させてちょうだい。熱があったってそれくらいなら出来るでしょ、あの子も」