大吉男と大凶女
「結兄、ずるくない?」
「自分で作れと言ったのは結綺だが?」
ちょっと嫌味っぽく言った。
チキンライスを皿に移し、次に卵を三つボウルに割り、掻き混ぜる。
フライパンにサラダ油とまたマーガリンを足す。そしてそこに溶き卵を入れて、箸で思いきり掻き混ぜる。
で、それを一つの大きな固まりにして、形を整え、チキンライスの上に乗せて
「よし、っと」
テレビ番組とかではナイフを使うが、面倒くさいので、箸で切り込みを入れて……
「完成っ」
巷で人気のとろとろオムライスの完成である。最後にケチャップをかけて仕上げる。
オムライスをテーブルに移動させて、ボウルやらフライパンやらの調理器具を水に浸す。
スプーンを出して、俺はいざ食べようか、と振り向いたら
心のどこかでうすうす感じてはいたが、結綺がつまみ食いをしていた。
「おい」
「んむっ」
結綺からは詰まった返事が返ってきた。オムライスはしっかりと端っこが欠けている。
「だっておいしそうだったんだもん」
と、しょんぼりした。俺は椅子に座って、欠けたオムライスを口に運んだ。
「自分で作れと言ったのは結綺だが?」
ちょっと嫌味っぽく言った。
チキンライスを皿に移し、次に卵を三つボウルに割り、掻き混ぜる。
フライパンにサラダ油とまたマーガリンを足す。そしてそこに溶き卵を入れて、箸で思いきり掻き混ぜる。
で、それを一つの大きな固まりにして、形を整え、チキンライスの上に乗せて
「よし、っと」
テレビ番組とかではナイフを使うが、面倒くさいので、箸で切り込みを入れて……
「完成っ」
巷で人気のとろとろオムライスの完成である。最後にケチャップをかけて仕上げる。
オムライスをテーブルに移動させて、ボウルやらフライパンやらの調理器具を水に浸す。
スプーンを出して、俺はいざ食べようか、と振り向いたら
心のどこかでうすうす感じてはいたが、結綺がつまみ食いをしていた。
「おい」
「んむっ」
結綺からは詰まった返事が返ってきた。オムライスはしっかりと端っこが欠けている。
「だっておいしそうだったんだもん」
と、しょんぼりした。俺は椅子に座って、欠けたオムライスを口に運んだ。