大吉男と大凶女
駅から平行に太一と歩き、学校へと向かっていく。周りにはやたらと多くの車があり、渋滞になっていた。
その渋滞は学校まで続いている。校門にはでかでかと卒業式と書かれた看板が立掛けられていた。
「すっげぇ渋滞だな」
隣でしみじみと太一が言った。
「まぁ、そりゃあ卒業式だからな……。俺化粧臭いの嫌なんだよな」
式典やら何やらでも、人だかりが出来るところには大体臭う、化粧するおばさん達が発するあの独特の化粧の臭いが大嫌いだった。
「あー、わかる、それ」
太一は小さく頷いた。渋滞で動かない車をよそに、俺達は学校へ向かい歩き続ける。校門を過ぎたあたりから、すでにあの独特な臭いが漂い始めていた。
車から降りてくるのは、ほとんどが三年生、つまり今回の卒業式の主役である。
女子の殆どは化粧をし、制服以外着れないためか、おめかしの全てを髪に集中させていた。
頭が痛くなってきた。太一はどうやらなってないらしい。本当に嫌いなのか?こいつ、と思ったが言葉にはしない。と、いうか太一はそれどころじゃなかった。
その渋滞は学校まで続いている。校門にはでかでかと卒業式と書かれた看板が立掛けられていた。
「すっげぇ渋滞だな」
隣でしみじみと太一が言った。
「まぁ、そりゃあ卒業式だからな……。俺化粧臭いの嫌なんだよな」
式典やら何やらでも、人だかりが出来るところには大体臭う、化粧するおばさん達が発するあの独特の化粧の臭いが大嫌いだった。
「あー、わかる、それ」
太一は小さく頷いた。渋滞で動かない車をよそに、俺達は学校へ向かい歩き続ける。校門を過ぎたあたりから、すでにあの独特な臭いが漂い始めていた。
車から降りてくるのは、ほとんどが三年生、つまり今回の卒業式の主役である。
女子の殆どは化粧をし、制服以外着れないためか、おめかしの全てを髪に集中させていた。
頭が痛くなってきた。太一はどうやらなってないらしい。本当に嫌いなのか?こいつ、と思ったが言葉にはしない。と、いうか太一はそれどころじゃなかった。