スノーフレーク
昇校口につくと窓には新しいクラスが印された紙が張り出されており、それを見るために人混みができていた。
私何組なんだろう?て言うより誰とクラス一緒なの?
もしかして誰も知り合いいなかったりして。ゆき達と離れちゃうかもー。

期待より不安が勝り悪い方へとばかり考えてしまう。
紙に目を向け、恐る恐る私の名前を探す。


え……?うそー。


案の定私はゆきとまなとは別のクラスだった。
私は3組、二人は同じクラスの6組だった。

「やったー。私達また同じクラス~。」

私の気持ちをよそに盛り上がる二人。

あーもー最悪だぁ。

私人見知りなのに知ってる人いないじゃん。

「ゆきと同クラだったけどゆみのとはクラス離れちゃったかぁ…。寂しいなぁ。」
そんな私を察してかまなが声のトーンを落として言った。

「私も寂しい~。休み時間とか6組まで遊びに行くからぁ。」
3組と6組は別々の校舎なので、少しの間別れを惜しみそれぞれ自分のクラスへと足を運んだ。


私の学校はこの辺の中学校から上がって来る人がほとんどで、私以外今のクラスでも誰かしら昔から顔馴染みの友達がいる。地域の離れた私には知り合いがいないしそのうえ人見知りだったから一年の時から友達作りには時間がかかった。二年は一年の時ゆきと仲良くなれたからゆきの友達繋がりでまなとも他の友達とも仲良くなれてほんと楽しかった。なれるなら今からでも二年のままのクラスでいたい。
て、こんな事思いだしても仕方ないか…。この高校を選んだのは私なんだから。
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