優しい時間
「杉本ー!!ボール取ってー!!」

取ってって言っているのに、杉本の方まで走っていく俺。

「わざわざこっちまで来なくても、そっちまで投げたのに??」

ごもっともですね。

「どーした??足・・・。」

杉本の足にシップが張ってあるのに気付いた。

階段から落ちたらしい。
・・・ばかだぁ~~。
思わず笑ってしまう。

杉本を見てると
どうしようもなく守ってやりたい気持ちになる。

かわいい・・・。

俺と杉本が2人で話していると、
名前も知らない女から声をかけられた。

「瀬川くん。ちょっといいかな??」

邪魔してんじゃねぇよ。
つか誰だよ。

「あーうん。何??」

女に連れられて
ちょっと皆と離れた所に行く。
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