優しい時間
返事をしてくれない聖に
もう1度聞いてみる。

「なぁ、お前さぁ俺の気持ち知ってて
言ってんの??」

え??気持ち???

ボフッ・・・・・

気づいたら私の下にはベッドがあって

私の上には聖が居た。

「ちょ・・何??聖・・・。」

「ずっと前からお前の事好きだった。」

は・・・??

す・・き??

私を??

私を聖が・・・??

ずっと前っていつから???

「・・・んっ」

突然、目の前に来る聖の顔。

心臓がさっきよりもっと早くなる。

「ひ・・じり・・。んっ・・」

「うるせぇ」

怖い・・・。

口の中には熱くてやわらかいモノがある。

何コレ・・・舌??!

息できない・・。

「ふぁっ・・・」

やっと解放された。

「聖ぃ・・怖いよ・・。」

聖の目が怖い。

いつもは凄く優しい目をしてるのに。

「・・ごめんな。」

え・・・??

「・・ううん!!私の方こそごめんね・・。」

「そのごめんね、は
俺の気持ちに答えられないって意味??」

あ・・・。

「聖の気持ち知らないで、
ひどい事言っちゃったから・・。」

涙でてきたぁ・・・。

「そっか。怖い思いさせてごめんな。」

そう言うと聖は私の頭を優しくなでて
部屋をあとにした。
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