優しい時間
      -聖Side-

「ネズミ解剖実験ビデオ」・・。

俺、まじこーゆーの無理!!!

本気で無理!!エグイ!!吐きそう!!!

杉本と一緒だからいっかとか思ったけど
無理なもんはやっぱ無理!!!

杉本は平気なのか・・・・??

ぱっとすぐ横の杉本を見ると、
口と鼻を両手で覆って
目には涙をためている。

仲間・・・!!

俺は杉本を連れて即効
保健室へ向かった。

「ありがとー聖。
私あーゆービデオ苦手なんだぁ・・。」

いやいや、こちらこそありがとう。

・・・って保健室、誰もいねぇー。

ラッキー☆2人っきり!!

「どこ行ったんだろ・・」

と言いながら、俺の隣に座る。

・・・おいおい・・ベッドだぞ??

普通、男とベッドになんか座んねぇだろ・・。

「ねー聖!!
この前の球技大会練習で女の子に
声かけられてたじゃん??
北原りこちゃん?付き合ってるんでしょ??♪」

は?
何だそれ。
つか誰だそれ。

まじむかつく。
鈍いにもほどがあんだよ。

「聖??どーなの??♪」

「なぁお前さぁ、俺の気持ち知ってて
言ってんの??」

全く何の事かわかってない様子。

まじ頭くる。
 
ボフッ・・

思わず杉本を押し倒した。

「ずっと前からお前の事好きだった。」

頭より、体が先に動く。

潤んだ目で俺をみつめる。

やべぇ・・・止まんねぇ・・

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