優しい時間
また、頭より体が先に動く。

杉本のピンクいプルプルの
まじで柔らかそうな唇に俺の唇を押し当てる。

「・・・んっ」

その声好き。
もっと聞きたい。

そう思って杉本の口の中に舌を
忍び込ませる。

キスのエロい音だけが狭い保健室に響く。

「ふぁ・・怖いよ・・聖・・・。」

今にも泣き出しそうな顔で、
必死に涙をこらえている。

「・・・ごめんな。」

杉本は一瞬、申し訳なさそうな顔をする。

そんな顔されると、
めちゃくちゃ悪い事をした気分になる。

・・・悪い事・・したんだけどな。

「怖い思いさせてごめんな。」

俺は杉本の頭をなでてから部屋を出た。

もう次6間目か・・・。

いーや、帰ろ。
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