優しい時間

好き?? 好き。

     -流嘉Side-

「流嘉??居る??」

ジュンちゃんだぁ・・・。

私たちはいつものたまり場の
自販機のある渡り廊下に移動した。

「ジュンちゃぁん・・」

ジュンちゃんは顔をしかめる。

「何??どうしたの??何かあった??
・・・・瀬川???!」

うぅ・・・鋭い・・・。

「うん・・・。好きって言われて・・
キ・・キスされた・・・。」

聖の事を考えると、ドキドキして
胸が苦しい。

こんなの初めてだよ~・・

「あー、ちゅうまでされちゃったかぁ。
流嘉は瀬川にちゅうされて嫌だった??」

「嫌・・じゃないけど・・。申し訳ないって思う。
無神経な事聞いちゃったし・・。
それと、すっごいドキドキする・・・。」

ジュンちゃんは私を見つめる。

すくっ

いきなり立ち上がった。

どこ行くんだろ・・。

ジュース買いに行っただけか。

「はい。好きでしょ、コーラ。」

「あ、うん。ありがとう!」

ジュンちゃんは自分の分のメロンソーダを
ゴクゴク飲む。

「ねぇ流嘉。
それって好きなんじゃないかな??」

は?

好き??好きなのかなぁ・・??

そっか、「好き」って気持ちなら
このドキドキも説明できるもんね。

「好き」ってゆう気持ちってこんなに
苦しいんだ・・・。

今まで本気で人を好きになった事
なかったんだな・・・。

「好き・・・。」

「好きでしょ?瀬川の事。」


< 18 / 55 >

この作品をシェア

pagetop