優しい時間
あれ??ジュンちゃん居ない・・・。

「あの・・返事聞かせてくれんの??」

やばい・・本人、目の前にすると
やっぱかなり恥ずかしい。

顔が熱くなるのがわかる。

「うん・・・。私・・私も聖の事・・・好・・
好き・・・だよ。」

ふせていた目を聖へと向ける。

めっちゃまばたきしてる・・。

あ、ほっぺ叩きだした・・・。

大丈夫かな・・・??

「うっそ??まじで??やべー・・嬉しい。
ありがとう。好き・・大好き杉本!!!」

「私も・・だいすきっ!!」

聖に負けないくらい大きい声で言う。

ヒュ~~~~ウ

グラウンドまで聞こえてたのか、
部活動生たちがこっちに向かって拍手をしてる。

「聞こえちゃったのかな・・??」

「まぁ良くね??見せ付けてやろーぜ♪」

ギュゥゥゥゥ・・・

聖に抱きしめられる。

あったかい・・・けど恥ずかしい!!!

私も聖の腰に腕を回す。

やっぱりグラウンドがうるさいね。

「流嘉・・・。」

聖は私の顔を優しく持ち上げる。

グラウンドに自分の背中を向ける。

「キス・・していい??優しくするから・・・。」

私は小さくうなずいた。

・・・チュ・・・

ふれるだけの優しいキス。

気持ちの通じ合ったキスは本当に本当に幸せ。

もっとしていたいと思った。

「ほんっと恥ずかしい・・。」

「まじ柔らけー・・。なぁ本当に俺の事好き??」

「好きだよ。」
< 20 / 55 >

この作品をシェア

pagetop