優しい時間
-聖Side-

あーもー

本当に何してんだよ。

俺・・・。

帰ってもする事のない
俺は学校の隣の
ファミレスで時間を潰していた。


明日の朝、
おはよーって言っても
ガチガチに固まるんだろうな・・・。

キスはキスでも

ディープはねぇだろ・・・。

正気に戻ると
後悔ばかりが押し寄せる。
まじ俺サイテー。

杉本絶対ファーストキスだしね。

ほんっとごめん。
ごめんなさい!!!

「ご注文お決まりでしょうか??」


「コーヒー1つ。」

「はい、かしこまりました。少々お待ちください。」

コーヒーはブラックしか飲めない。

甘いのは好きだけど
コーヒーの甘いのは別話だな。

杉本は甘いの好きだよな。
昼休みとかいっつも
チョコとか食べてるイメージ。

「おまたせしました。コーヒーです。 ごゆっくりどうぞ~~。」
店員はコーヒーと
コーヒーシュガーと
ミルクと伝票を置いていった。

あ、杉本にメールしとこ。
【今日は本当にごめんな。俺が言った事まじだから。考えまとまったら返事ちょうだい。】

そーしん。

無理だろうな。
うん。
自業自得。

♪ピリリリリ・・・

-杉本流嘉-

で・・電話??!

直でフラれるの??!

嘘だろー・・
さすがにそれはキツい。

・・・・出ない訳にもいかねぇよな。

頑張れ!!!
頑張れ、俺!!!!!

『もしもし。杉本??』

学校のチャイムが聞こえる。

『うん!!・・・あの・・・さっきの返事なんだけど・・。
私も!!聖の事好 ブツッ

プープープープープー

・・・・・??

ん??切れた???まじ???
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