優しい時間
さっき「わたしも!!」って言ってったよな。

「も」って事は・・・??

まだ可能性残ってんの??!


あーーーーやべ~~~~・・・
まじ気になるんだけど・・・。

どこ居んのかな・・??

・・・・・学校??
チャイム聞こえたよな??!

学校っつっても広いし・・・。

あ、あいつらがいつも溜まってる所かな?
あの、自販機が並んでる渡り廊下。

行ってみよ!!!

俺は、コーヒーにいっさい手を付けずに
さっき店員が置いていった伝表を持ってレジへ向かった。

「199円ですねー。」

コーヒー代を払って、
ファミレスから学校まで全力疾走。

自販機の所・・・。

聞こえてくる、
女同士の話し声。

やっぱり居た!!!
ビンゴー♪

「杉本!!」

河上が俺を見るなり走ってどっか行った。

気ぃつかってくれたのか??
まぁ・・ありがとう。

「聖・・。」

ビックリしてる・・

「あの・・返事・・・聞かせてくれんの??」

俺を見上げている顔がだんだん赤くなっていく。

・・・・かわい~~~。

「うん・・。私も・・・
私も聖の事・・好・・好きだよ。」

きたーーーーーーー!!!!

もう本当にありがとう!

まじありがとう!!

やべー・・まじ嬉しいんだけど・・・。

ギュゥゥと杉本を抱きしめる。
 
あー・・すっげぇ幸せ・・・。

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