優しい時間

「流嘉ちゃん??」


ふと誰かに
呼び止められた。

「はい??」


振り返ると
隣のクラスの、
この前聖に告白してた
北原りこちゃんがいた。

「りこちゃん??」

「うん!!
名前知っててくれたんだあ♪
ちょっといいかな??」


りこちゃんの
かわいい笑顔。


「あ、じゃあ流嘉
あたし先に帰ってるね♪」

気を使ってくれたのか
ジュンちゃんは
靴箱へ向かっていった。


りこちゃんに
連れてこられたのは
誰も居ない教室。


「流嘉ちゃんってさ
瀬川くんと付き合ってる??」


りこちゃん
聖の事好きだったんだよね・・・。


「・・・うん。」

「原田くんは??」


りこちゃん、
笑顔だけど
目が笑ってない。


「付き合ってないよ。」


「じゃあ何で
原田くんはあんたと
付き合ってるって
言ってんの??」


私が分かるわけないじゃん・・・


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