優しい時間

「泣けば止めてくれるとか思うなよ??
瀬川くんも
原田くんも
みーんなの物なの。

そこんとこ
ちゃんと理解しろよ??」


もう一発蹴りを
入れられる。


「お・・もってない!!
聖も原田くんも
物じゃないよ!!!

あんた達に・・っ
聖の何がわかるの??!
知ったような口
聞かないでよ!!!」


本当にあったまきたっ!!!


「何してんの。」


一気に女たちの
顔の血の気が引いていく。

「やっあの・・・」


目線をたどり
振り返ると
聖と原田くんが居た。


「流嘉大丈夫??
ほっぺた腫れてんぞ??
こいつらにやられたの??」

コクンとうなずく。

その瞬間に
聖の形相がかわる。

女たちは思わず
後退りした。

後ろは壁で
もう逃げ道がない。


「歯ぁくいしばれ。
流嘉さんざんやってんだから
俺に一発殴られるくらい
どーって事ねぇよな??」


聖が右手を振り上げる。


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