優しい時間
「あっだめ!!
やめて聖っ!!!」
思わず叫んだ。
ボコッッ
あぁ・・・やらかした・・・。
ぱっと
女の方を見ると
顔じゃなくて
顔の隣の壁に当たっていた。
「あ・・・ごめんなさい・・。
もうしません・・。」
「当たりめーだろうが。
今の言葉、
一生忘れんなよ??」
女たちは逃げていった。
「はぁ~~~・・・
よかった、助かって・・・。」
私は大きく息をはく。
「流嘉、まじごめん!!」
今まで黙っていた
原田くんが
大きい声をだす。
「なんてゆうか
その・・・出来心っていうか・・・。
俺、変にプライド高い所
あるからさ・・
フラれたとか言いにくくて・・。
まじすいませんでした!!」
これ以上
頭が下がらないくらい
頭を下げている。
「やっあの、
気にしないで??
全然大丈夫だから。」
聖が私の頭を
ポンポンっと軽くたたく。
「じゃあ教室・・・
じゃなくて
保健室行こっか。」
聖に手を引かれて
つれていかれる。
聖が原田くんに
怒ったりしなくて
よかったあ。