優しい時間

「えぇ??!
流嘉たちもう帰るの~??
わかった。
ばいばーい♪」


「ごめんね、ジュンちゃん。
夜電話する!!」

ジュンちゃんは
手を振って送りだしてくれた。


「行くか。」


私の手をぱっととる。

「聖のお母さんの
病院ってどこ??」

「ん~電車で
ちょっとだな。」


電車かぁ。
聖と乗るのは初めてだ♪


電車を降りて、
近くのコンビニに寄る。


「何買うの??」


聖は迷わず
お菓子コーナーに歩いていく。


「さっきメールで
チョコ買ってきてって
言われてさ。
病院の売店じゃ
売ってないらしいから。」

そっかあ。
甘いもの好きなんだ。


コンビニを出て
病院へ向かう。


・・・・・

コンコンッ


―瀬川直子 様―

そう書かれた
扉をノックする。

「どうぞ~」

中から聞こえる
女の人の声。

病室の扉を開く。


< 46 / 55 >

この作品をシェア

pagetop