優しい時間
「あら、聖!!
・・そちらの女の子は
もしかして彼女さん??」
あ、あああああー・・・
「こっ、こんにちはっ!!
初めてまして!!
杉本流嘉ですっ!!
聖と・・・じゃなくて
聖くんとお付き合いさせていただいてます!」
「ふふふ♪
そんなに緊張しなくて
いいのよ。
初めまして、聖の母です。
ごめんなさいね。
座ったまま挨拶なんて。」
笑った顔が
どことなく聖に似てる。
目元だ。
目元そっくり。
「はい、母さん。
チョコ買ってきた。」
「ありがとう~」
そう言って
聖からコンビニの袋を
受けとった。