ラブフェチ〈短編集〉
「あーもう!!そうだよ!」
耳まで真っ赤にして…
どうしよう…今、哲がすっごく愛しい…
今の私の気持ち…伝えなきゃ…
座っている哲に目線を合わせる
「哲……好きだよ」
「なっ…!?」
あのカッコいい哲が目を見開いてる
「確かに、入学当時は哲の事、髪で好きになってたよ。だけど、哲の事みていくうちに髪だけじゃなくて…哲の全部が好きになっちゃったの。」
「……ほんとかよ…」
「ほんとだよ。私はずっと、哲に好かれてないって思ってたの」
「!?」
「だって、哲いつも違う女子とか連れてるし…私にはそっけなかったから…」
「それは!お前が全然他の女子連れてても、気にしてなさそーだから…」
ん?それって…
「……もしかして、私たちすれ違ってた?」
「…そーかもな」