ラブフェチ〈短編集〉

慎ちゃんは私の前の席に座る


「……はぁ、陽菜があいつのこと大好きだから無理か?」


「うっ…///」



そーですけど、というかそうなんですけれども!


改めて言葉に出されたら恥ずかしいよっ!


頬が赤くなっていくのを感じながら慎ちゃんを睨む


すると慎ちゃんが肩を揺らし始める


なぜ…?




「ちょ、慎ちゃん?」



「…ぷっ、はははっ!そうやってすぐ赤くなるとこ可愛いよね」



「なっ!?」



ま、また私からかわれた!?



「もうっ、慎ちゃん!からかうのいい加減にしてよね!」


「あははっ!!」



まだ笑うかっ!!


結局その後もチャイムが鳴り終わるまで慎ちゃんはずっと笑っていた






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