華麗なる反抗期
「なあお前……いつまで俺についてくんの?」
「……はあ!?」

なんじゃそら!

「しょうがないでしょ!! わたしとあんた行き先同じなんだから!」

てゆーか……。
「お前呼ばわりすんなっ!!」
わたし、身長はあんたより小さいけど、あんたのお姉ちゃんなんだからねっ!!

ふくれっつらのわたしを見て羽夢は鼻で笑った。

「こんなチビ年上だと思えるかよ」

カッチーンっ!!
それは禁句! 触れるな! ノータッチ!

もう、ホントムカつく! なんなの!!

「い……いつかあんたなんてすぐ追い越してやるんだから!」
あれ? 今のセリフなんかわたしが悪者っぽいぞ?

とりあえずわたしはそういい残して羽夢の横をさっさと通り越していった。
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