華麗なる反抗期

わたしがあっけにとられていると、綾三月先輩はにっこりと微笑んだ。

か、カッコええ~……。

「南野うさ、ちゃん……だよね?」
「は、はいッ!!」

思わず声が裏返る。

ホント、信じられないよ……。
わたし、今、先輩と話してる……!

「ちょっと話したいことがあるんだ。1時限目……いいかな?」
「へ!? い、1時限目!?」

そ、そんなに綾三月先輩と一緒にいられるの!?
う、嬉しい!!

「あ、ゴメン。やっぱり授業サボるのは」
「い、いえ!! どこですか!!?」
「いいの?……じゃあ今から一緒に行こうか」
「は、はい!!」

さっきまでは存在すら知っててもらえてないと思ってたのに……。
こんなことってあるんだ……!



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