華麗なる反抗期

そのあとは、いろんなことを話した。

クラスのこととか、友達のこととか……家族のこととか。

話しているときも、羽夢の悲しそうな顔が頭から離れなかった。
なんでだかわかんないけど……。

「うさぁーッ!! 綾三月先輩に連れて行かれたってホント!!?」

昼休み。さやかはわたしのもとへダッシュで来た。

「うん」
「で!?」
「……何が?」
「告白! したのされたの!? もう、何とぼけてんのよ!」

さやかは興奮気味で顔が赤くなってる。

「ちょ、落ち着いてよ……でね、告白されたの」
「えぇー!!」

わたしがそういうとさやかはオーバーリアクションで驚いた。

「あんまり騒がないでよぉ……」
「で、モチロンOKでしょ?」
「…………それが……」

わたしは返事を待ってもらうことにしたことを正直に伝えた。
さやかは言葉も出ないようだった。

「…………なんで?」

しばらくに沈黙の後、それだけさやかが聞いてきた。


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