華麗なる反抗期

「じゃ、着てらっしゃーい」

委員長、怖い。
笑顔なのに目が笑ってないよ!

「……ハイ、ごめんなさい」

なぜかわたしは謝った。



更衣室……といっても教室に無理矢理設置されたカーテンの裏なんだけど。
そこでわたしは渡されたメイド服に着替えた。

「は、恥ずかしい……」

恥ずかしすぎる!

「そんな恥ずかしがらないで、うさ。出ておいで」

そういうクラスの女子は、心なしか楽しんでるように見えます。
アンタもそのうち着るんだからなー!

おそるおそるカーテンを開けた。

「うさ! かわいいじゃないか!」
「うわッ」

抱きついてくる委員長。

周りを見ると、怪しい目でこちらを見てくる男子。
と、それを面白がる女子。

恥ずかしいわ!



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