華麗なる反抗期
「うさちゃん」
「もごッ!?」
昼休み、いつものようにさやかと昼食をとっていると、綾三月先輩がやってきた。
「隣、いいかな?」
「……えっと、その……」
さやかのほうをちらりと見ると、ニヤニヤしている。
お、面白がってるな完全に……。
「じゃあ、どうぞ」
「ありがとう」
そういって綾三月先輩はわたしの隣に腰を落ち着けた。
するとさやかが立ち上がって、
「邪魔者は立ち去りますんで、二人ともごゆっくり~」
といってどこかへ行ってしまった。
「さ、さやかぁ~」
「……やっぱり僕と二人きりじゃヤダ?」
先輩はちょっと悲しそうな顔。
「い、いやそんなことはないです」
わたしはとっさにそういった。