華麗なる反抗期

そんな会話をしてるうちに学校に着く。

「じゃあわたしに手伝えることがあったらなんでもいってね?」

そういって「じゃあまた後で」とさやかに手を振ってわたしは教室に行く。

教室にいく間、

「……あ!」

一目惚れの先輩とその友達を見つけた。

「今日ラッキーかも……」

聞いてないフリをしながら先輩と友達の会話を聞く。

「なんかさ、1年にめっちゃカワイイ子いたよな!」
友達がいった。
「目がでっかくてぱっちりしてる子! 名前なんだろなー。な? 綾三月」

あやみつき?先輩っていうんだ……!

綾三月先輩は「あ、そうなんだ」と空返事。ぜんぜん興味なさそう。
先輩のタイプが知れる! と思っていたわたし。ちょっとガッカリ。

そんな先輩に友達はいう。
「ああ……やっぱし金持ちの坊っちゃんにはもう婚約者の1人や2人いんのかあ~……」

金持ち……?
先輩ってすごい人なんだ……!

てゆーか、婚約者!?

「いやいや、2人いたらダメだろ。てゆーか婚約者とかいないし」

先輩!その言葉を聞いて安心しましたわたし!
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