華麗なる反抗期
先輩はそんなわたしたちを見て、

「……随分仲がよさそうだね」

といった。

でも、顔は笑ってない。

「……先輩……?」

なんか先輩がいつもと違う。

怖い。

「……うさ」
「な、なに?」

羽夢は先輩を見て、いう。

「あいつにもう関わるな」
「……え? な、なんで……」

確かに今はちょっと怖いけど……普段は優しいし、いい人だし……。

い、いや、わたしが今振ったんだし、会うのは気まずくなると思うけど……。

「……ふーん、そういうことか」

ふいに先輩がいった。

< 128 / 135 >

この作品をシェア

pagetop