華麗なる反抗期
先輩の真実
つまり、こういうことだった。
先輩は、幼女好きの『ロリコン』で。
わたしは、『幼い少女』と見られていた。
あの後、
「あ、うさおかえりー! どうだった? 綾三月先輩とデート!」
「あ……う、うん……」
クラスに帰ると、みんながそう聞いてきた。
なんともいえない。
わたしは呆然としながらメイド服に着替えた。
メイド服が恥ずかしいとか、関係なかった。
ただ、ショックで。
完璧だと思ってた先輩がいきなり『ロリコン』だなんてわかって……。
「し、正気でいられるかぁ!」
わたしはやけになって叫んだ。