華麗なる反抗期
授業中は先生の話も聞かないで別のことを考えていた。
もしさやかと羽夢が付き合ったら……。
自分の想像力を無駄に最大限までふくらませてわたしは考える。
さやかは明るい性格だからなあ……。
もしかしたら羽夢のあのひねくれた性格をどうにかしてくれるかも。
で、素直になった羽夢はわたしにいう。
『姉さん……いままで意地悪してゴメン……あのころ俺は若かった……でもさやかと付き合ってから(以下略)』
「ぷっ!」
授業中なのに思わず笑ってしまった。
「南野、ちゃんと授業聞いてるか?」
「はえ? は、はい聞いてマス!」
友達の笑い声が聞こえた。
は、恥ずかしい……。
でもまともに授業を受ける気はなく、わたしの想像(もはや妄想)はどんどん膨らんでいく。
『姉さん! あなたの友達を俺……いや僕にください!』
『ダメだ! さやかはやらん!』
あれ? なんかおかしい……。
まあいっか!