華麗なる反抗期

制服に着替えてわたしはリビングに向かった。
リビングはお母さんしかいないようだ。
多分お父さんも羽夢も出かけたかな?

「おはよー」
「起きたのうさ。友達が待ってるわよ?」
「あ、さやかだ……あ!」

どうしよう……。

さやかは羽夢が好きなのに!
なんていえばいいの!?

テーブルに置かれた朝ごはんを食べながらわたしはあせる。

正直にいったらさやかは傷つく……。
まだ羽夢の好きな人がわたしじゃないならいいけど、わたしだよ?
友達……ましてや好きな人の姉に好きな人取られたなんて普通じゃ考えられないよ!?
絶対ショックだし……。

「しょうがない……ウソで通すしかない……」

悪い気もするけど……。
ごめんねさやか……。
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