華麗なる反抗期

昼休み。
わたしはさやかと学食に行っていた。

「わたし、羽夢くんと結婚したら子供は5人くらい産んで猫も2匹くらい飼いたいなあ……」
「はは……そうなんだー」

さやかはメロンパンを食べながら楽しそうに話している。
さやか……昨日から思ってたけど気が早すぎでしょ……。

わたしはデラックスチョコハニーチュロ(定価100円:売れなくて70%off)という何がなんだかわからなくなっている物体を食べながらさやかの話を聞く。

「あとうさが寂しくないようにうさぎも2匹飼おうかな?」
「いやいや。わたしはうさぎの化身ではないのだよ? ……甘ッ!」

デラックスなんとかを食べてわたしはあまりの甘さに悶絶した。

「大丈夫?」
「げほっ……なんとか」
「やっぱり違うのにしたらよかったのに……」
「わたしの財布の中身見ただろー! うえっほ……」
「……」

さやかはわたしを哀れな目で見た!(RPG風)
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