華麗なる反抗期

「……あ」

わたしの顔を見てたさやかが何かに気づいた。

「なに？　……げっほ！」
「うん……とりあえず水飲みな？　わたしのあげるから」
「恩に着る」

わたしがさやかの水を飲み終わるのを確認してからさやかは話し始める。

「うさと羽夢くんってさあ……あんま似てないよね」
「あれ？　いってなかったっけ？　わたしと羽夢は血つながってないの」
「いってない」
「うんゴメン」

わたしはデラックスなんとかをゴミ箱に捨てた。

「わたしはお母さん、羽夢はお父さんについてきたんだ」
「へえ～。いつ？」
「うーん……わたしが小学2年生くらいのころ？」
「じゃあけっこう長いんだね」
「まあね」