華麗なる反抗期

「しかしお前の身体小さいな」
「失礼なッ!! これでもちゃんと伸びてる!」
「もう一回。ダメ?」
「ダメに決まってんでしょバカ!!」

あんたの上目なんてぜんぜんかわいくないしッ!!! バーカ!!!

「もうわたし帰るから!!」
「じゃあ俺も」
「ついてくんなバーカ!」
「俺のかわいいうさが道中襲われたらヤだし」
「誰にだよ!」

てゆーかあんたが一番危ないわッ!!

「半径3メートル以内に近づくな!」

そういってわたしは無理矢理羽夢を遠ざけた。

ホントに3メートルぴったし後ろをついてくる羽夢。
聞き分けいいんだか悪いんだか……。



そして、わたしは気づかなかった。

「……初めて会ったときみたいに、もううさには泣いてほしくないからな……」

そう、羽夢がつぶやいてたことを。



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