華麗なる反抗期
「……だからここはさ……」
「おおー!」
早速はじまった勉強会。
羽夢に勉強を教えられるわたし。
もう姉弟関係は逆転しているように見えてると思いますが……。
「……で、この公式はこうなるわけ」
「へー!」
「お前ちゃんと授業聞いてるのか?」
「ぐは」
その質問は痛いです……。
「だからバカなんだよ。ちゃんと授業は聞いとけ」
「はーい……てゆーかさ」
わたしはさっきから気になっていたことをいう。
「羽夢……近くない?」
「そうか?」
超至近距離。その差わずか1センチほど。
「このセクハラ!」
「あ、教える側に暴言吐いたな」
「は!?」