華麗なる反抗期
「あ、家もうすぐだよー……」
「やったー!」
あー……。もう家かー……。
さやかの期待を裏切りたくないなあー……。
家の前に着いてしまいました。
わたしは家の鍵を取り出しながらまたため息をついた。
家の鍵を開けて、
「ただいまあー……」
といってみる。返事はナシ。
「およ?」
弟……不在?
……やったーーーーー!!
「さやか……弟いなかった……」
よろこびをおさえるわたし。
さやかの期待を裏切るようなことになんなくてよかったー!
そんなわたしと裏腹に、
「なんだあー……残念」
シュンとなるさやか。
そのサマは、わたしの元気まで吸い取っていくよう。
でも弟と会ってたらその100倍……はいいすぎだけどシュンとなってたハズ!
「と……とりあえずあがってく? お菓子とかあるよ?」
「お、お菓子食べるー!」
ふう……単純な子でよかった。