華麗なる反抗期
そして。
「は、はわ……わたしの名前ある……」
「うっそー!!」
掲示板に張り出された期末テスト50番以内の名前の中に、わたしの名前があった。
「すごーい!!」
さやか、満面の笑みの拍手。
「し、信じられない……」
今まで順位は3ケタが普通だったのに!!
羽夢、やっぱすごいよ!!
……すごいよ……。
「うさ、よかったね!」
「……う、うん!」
そっか……。
羽夢は勉強できるし、女の子にもモテるし……。
「…………」
何、このモヤモヤした気持ち……。
「うさ?」
「……へ? や、なんでもないよ。じゃあご飯食べに行こッ?」
心のどこかにできた変な気持ちを隠すように、
わたしは明るく振舞った。