華麗なる反抗期
夏休み
『……えー、では思い出に残る夏休みにするように』
マイクの独特な響きが耳をくすぐる。
わたしたちは、毎度超長い校長のあいさつを聞いていた。
話からわかるように、明日から夏休みなのです。
「楽しみだなーッ」
「いっぱいあそぼーねー!」
「どこ行くー?」
いつもより開放感に満たされた下校。
わたしはさやかと夏休みの計画を立てていた。
「プールとかいきたいなー」
「……え……それは……」
スタイルの差がハッキリわかるので遠慮しときたい……。
「ほ……他のとことかがいいな?」
「えーそうなの?」
いいねえさやかはボンキュッボンでグラマーな体で!!
水着姿とかもサマになるんだろーなー……。
それに対してわたしの幼稚な体……。
「はあ……」
「どうしたのうさ。恋煩い?」
「違うよ……アンタがうらやましいわ……」
「?」
乙女の最大の悩みです……。