華麗なる反抗期
リビングに行くとちょうどお母さんが仕事に行くところだった。
「うさ、羽夢、起きるの遅い!」
「はーい」
「気をつける」
お母さんが靴を履きながらいう。
「お昼ご飯は冷蔵庫ね。何かあったらケータイから電話! わかった?」
「わかってるよそんくらいー」
「羽夢はともかくうさが心配なの」
「……ひどい」
わたしのほうがお姉ちゃんでしっかりしてる(ハズ)のに!
「じゃあいってきまーす」
「いってらっしゃーい」
「……じゃ」
羽夢の素っ気無い返事にお母さんは苦笑しながら家を出た。
「……相変わらずなんだから」
わたしがそういうと羽夢は無視。
……ま、いいけど。