華麗なる反抗期
「…………ん……」
目を開けると、あるはずの天井が見えなかった。
見えないのは、わたしの視界を何かがふさいでいるから。
「……あ、おっしい」
「…………むぎゅ?」
状況がわかったとき、わたしは、
「……んっぎゃー!!!???」
叫んだ。
わたしの視界をふさいでいたのは、羽夢の顔。
唇が、唇とくち……。
「ちっかーい!!!」
その差、わずか1センチほど。
わたしは羽夢を突き飛ばした。
「な、ななななに、しようと、して……!」
「え、だって無防備に寝てるうさがいたからキスしようと思って」
「なにやってんのバカー!!!」
フッと羽夢が笑う。
「俺だって好きな女子が寝てたら理性抑えられないもんで」
「そこは抑えろ!」
「そんな無理いうなって」