華麗なる反抗期
「はじめまして羽夢くん! わたし瀬那さやかっていいます!」
いきなり早口で自己紹介をはじめたさやか。
ほっぺが真っ赤に染まっている。
さやか……もしかして……。
一目惚れ系ですか!?
いやあのね、落ち込まなくてよかったよ?
だけどね……。
あんた、こんなヤツでいいんですか!?
「今日は会えてよかったです! じゃあ今日はもう帰ります!」
といってさやかは走って帰っていった。
さすがテニス部運動部、走るの早ーい……。
じゃないっ!!
「あんたねえ、いきなり会った人にあの態度はないでしょ!?」
「は?姉貴にはカンケーねえだろ」
「はいー!?」
羽夢はそっぽを向いてとっとと自分の部屋がある2階へ。
……あのクソガキー!!
ホント、あんなヤツのどこがいいの!!?
さやかの恋心を返せー!!