華麗なる反抗期
「まさか、綾三月とかいうやつか?」
「え……!」
「図星か。まだ諦めてなかったのか?」
「だ、だって……」
「いいかげん俺にしろ」
そうぶっきらぼうにいうと羽夢はわたしを抱き寄せた。
「ちょ……外なんだけど! てか家でもダメ!」
は、恥ずかしいー!!
「お前が俺以外の男のとこに行くなんて許さないから」
「話聞けよ! 放せ!」
もーバカー!!
「いーじゃん人いないし、家もうすぐだし、寒いし」
「!! わたしは自家発電機じゃなーい!!」
羽夢を突き飛ばして、わたしは開放された。
放れると、羽夢がいったようにちょっと寒い。
けど我慢!
「大体、綾三月先輩に告白するかどうかもまだ決めてないから!」
「あ、そーなの? なら安心。絶対告るなよ? うさはかわいいから即刻OK出ちゃうだろうから」
「お、お世辞いっても何も出ないんだから!」