苦しみの(涙)
「ねぇ、龍轍。私…おかしくない?」
「いいや。全く。
本当によく似合ってる。美しくなったものだな。」
と言って龍轍は龍樹の頬を撫でた。
全く龍轍は……。
まるで僕がお邪魔虫みたいじゃないか!!
龍樹様も顔を赤らめてオドオドしてるし、
明らかに龍轍に反応を楽しまれてるよ…。
「コホン。」
わざとらしい咳をして様子を伺う。
龍樹様は頬をさらに赤く染めて脱兎のごとく逃げて行った。
追い出すつもりはなかったのだが…。